« ガンダム0083 2次創作小説キャラ設定 | トップページ | 近況報告~ »

2010年2月 9日 (火)

ガンダム0083 2次創作小説01

機動戦士ガンダム0083~STARDAST MEMORY~
2次創作小説「歴史を見る者(前編)」

宇宙世紀0083年11月10日。
コンペイ島における盛大な観艦式が行われていく中、その周囲の宙域では小規模ながらもジオン残党軍デラーズ・フリートとの戦闘の火が絶えずその火花を散らしていた。
「またです!我が艦より3時の方向、距離500!」
「展開中のMS部隊を向かわせろ!」
オペレーターの声が響くと、マゼラン改級戦艦ニュー・ミズーリの艦長エルンスト・シュバイデル大佐はそれに応えて指示を下す。
それと共に、艦橋の外で蒼い閃光が煌き3機のMSが指定された宙域へと向かった。
「先程から、小規模なものばかりですね」
副官がエルンストの方を見てそう言う。
「あぁ……。しかも、技量もまちまちの正規でもないパイロットばかりのようだな」
そんな副官に対して、エルンストは静かにそう応えると少しずれかかっていた帽子の位置を直す。
だが、その胸中は疑念で溢れていた。
(どういうことだ……やつらの目的はこの観艦式のはずだが……?)
トリントン基地にて奪われたガンダム試作2号機。
それに搭載されているMk-82核弾頭の使い道といえば、試作2号機が宇宙に上がってきてしまっている以上この観艦式をおいて他にないはずだ。
だが、今のところは小規模な衝突が起こるのみ。
こんなことでは、戦力が少ないデラーズ・フリートが不利になるばかりだ。
「艦長、MS部隊が敵機を撃破。戻ってきました!」
「む……ではMSを収容、整備と補給を急げ!パイロットにも休養を取らせてやれ」
エルンストは先程までの考え事を振り払うと、報告をしてきたオペレータにそう指示を下した。
「了解。各MSは……」
オペレーターが命令を復唱する中で、エルンストは無限に広がる虚空に浮かぶ歪な形の小惑星コンペイ島に目を向けた。
その周囲には幾多もの光が見え、今回行われている観艦式の盛大さが伺えるものだ。
「艦長!観測班から入電!」
「読み上げろ」
「はっ!」
下仕官はそう応えると伝令を読み上げる。
「我、エリア15ニテ信号弾ノ光見ユル」
「信号弾?……捨て置け、それは敵の陽動だろう」
エルンストは伝令を聞くないなやそう言った。
「し、しかし……よろしいので?」
「今回、デラーズ・フリートによって行われるであろうこの観艦式に対する襲撃は、こちらの戦力と敵戦力を鑑みるに試作2号機に搭載してある核を使った一撃離脱戦法以外の手段に出ることはまずないだろう。だからこそ、信号弾を上げることによってこちらを陽動、あるいは撹乱するつもりだ。」
エルンストは自分の考えを下仕官に述べると、MSの補給と整備を急がすようにとオペレーターに告げる。
(だが、その信号弾がもし本物ならば………)
エルンストはそこまで考えたが、それ以上考える子ことをやめた。
それを考えていたところで何にもならない、と。
「各員、周辺警戒。索敵を続けろ!」
しばらくたつと、エルンストはそう命令を下し、再びずれた帽子を直した。
だが、その時。
「艦長!艦隊司令部より緊急入電!」
「艦隊司令部から?……読み上げろ!」
「はっ!」
下仕官は急いでその内容を読み上る。
「我、敵影見ユル。敵影ハ試作2号機。現在艦隊直援ノ部隊ニテ応戦中!」
それを聞いた瞬間、エルンストはガクリと肩を落とし、自らの真横に見えるコンペイ島を睨み付けた。
「くっ……やられた……!!」
「艦長!」
「……私の、判断ミスだ………各MSは修理を終え次第出撃!主力艦隊の援護に向かわせ……」
エルンストがそこまで言ったところで、虚空に浮かぶコンペイ島から一筋の光が発せられた。
誰しもが、何事かとコンペイ島へとその視線をむけた次の瞬間、巨大な光がコンペイ島のその殆どを飲み込んだ。
「センサーにフィルター掛けろ!焼けて使い物にならなくなるぞ!」
艦橋内が白い光に包まれていく中、エルンストはそう指示を下すだけで精一杯であった。

« ガンダム0083 2次創作小説キャラ設定 | トップページ | 近況報告~ »

小説」カテゴリの記事

コメント

ガンダム三大悪女「紫豚」はでるのだろうか・・・

え?紫豚知らない?


0083といえば、名言もかなり知られている作品ですな。
作画もバブル期だったこともあり・・・それにしても良く動くんですよね。
そしてガンダム作品における中でジオン臭さというものがどういうものか教えてくれる作品でした。
決しておっさんとかの汗臭さとか加齢臭の話じゃないですよw

なんてことをしてくれたんだ……
こんなすごいの書かれたら俺何も書けなくなるじゃないか!('-`)

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ガンダム0083 2次創作小説01:

« ガンダム0083 2次創作小説キャラ設定 | トップページ | 近況報告~ »

つぶやき

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック