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2011年9月13日 (火)

PSPo2小説10

[注意書き]
この小説は株式会社SEGAから発売されているPSPo2の二次創作小説です。
原作をプレイしただけではわからない部分には作者独自の解釈などが含まれますので、苦手な方はご注意下さい。

第10話「再来する脅威」

 ヤックル達2人は、アタナシアがガーディアンズにある情報網から得た失踪者調査隊についての情報を元にモトゥブのグラニグス鉱山地帯へと向かっていた。
情報によれば、ガーディアンズによって組織された失踪者調査隊自体が失踪すると言う事態に陥ったらしく、その調査隊を捜索するためにベテランガーディアンズ隊員を現地に派遣したという事であった。
エマニュエルに関する何らかの情報が得られるのではないかと考えたヤックル達は、危険を覚悟の上で失踪者が続出している件の場所へとその足を踏み入れたのであった。
「寒い………」
 アタナシアはボソリとそう呟いた。
 乾燥した砂漠と枯れ果てた鉱山が広がる熱帯の惑星というイメージがあるモトゥブであるが、その一方で北へ向かえば強い寒気と氷によって閉ざされた鉱山とその周りに広がる雪原とで構成された土地が広がっている。
そのうちの1つであるグラニグス高山地帯は、現在では他の多くの鉱山と同じく廃れておりローグスなどの無法者の拠点となっている場所が多く、一般人はまず立ち入ることはない。
「うぅ………」
 まだ柔らかい雪を踏みしめながら、ヤックルもその実を刺すような寒さに身を震わせ獣の様な耳を元気なく垂れさせた。
元々こういった極限の環境下で働くために作られたビーストではあるが、ヤックルは長い間モトゥブの熱帯地方に住んでいたためにこの寒さには堪えるものがあった。
「シールドラインは防寒仕様にしてきたのに、なんでこんなに…………」
アタナシアはガタガタと震えそう文句を言いながら、ヤックルの後に続く。
ビーストですら凍える冷気は、肉体的に脆弱な部類のニューマンである彼女には相等堪えるものである。
2人は白い吐息を吐き出しながら黙々と坑道へと続く雪原を歩いていく。
途中、大きな揺れが離れた場所で起こったのをヤックルは感じた。
「地震?」
ヤックルは立ち止まると周囲を見渡し、雪崩などが周囲で起こっていないか確認する。
どうやら周囲では何も起こっていなかったようなので、ホッと胸を撫で下ろした。
「どうしたの?」
「遠くで地震があったみたい。だけど、この周辺での雪崩の心配はなさそう」
ヤックルはアタナシアにそう返すと先を急ぐ。
しばらく行くと、2人が目指していた坑道の入り口が見えた。
アタナシアは重厚な扉に駆け寄り、電源が生きているかどうかを確認する。
「電源は大丈夫そう……中で断裂しているコードを繋ぎ直せば開くよ」
それを聞いたヤックルは、扉の電源をアタナシアに任せて周囲の警戒に移った。
少しの間があった後に、扉の電源が回復したようでアタナシアが扉から離れる。
「これで大丈夫。もう少ししたらセンサーが回復して開くようになるよ」
「流石はアタナシアちゃんだね」
2人は扉に前に並んでセンサーが回復するのを待った。
しばらくすると、扉に刻まれているフォトンの模様に光が灯り、内部機械の駆動音と共に扉がスライドしていく。
「よし、成功!」
アタナシアはガッツポーズで喜ぶ。
「やったね!これで奥に………」
ヤックルも同じく喜ぼうとするも、扉の奥に広がる行動の不気味な闇の中に何かを見つけたようで、すぐにクレアサベラを構えた。
「な、何……?」
フォトンに通ずる感覚が強いニューマンであるアタナシアもそれに気付き、ビル・デ・ビア・ロッドを構える。
すると、薄暗い坑道の奥からいくつものフォトンの光が揺らめきながらヤックル達のいる雪原へと出てくる。
その姿を見たヤックルとアタナシアは驚くと共に恐怖した。
「SEED!?なんで此処に……!!」
アタナシアはそう驚きつつもフォイエを放って先頭にいたデルセバンを焼いた。
力尽きたデルセバンはまるで元からそこにはいなかったかのように霧散して消えていく。
3年前に封印した筈のSEEDが目の前に現れたことに、2人は動揺を隠せずにいた。
「ど、どうして………」
ヤックルに至っては驚きと恐怖のあまりにまともに攻撃が出来ず、防戦一方となってしまっている。
それでも、2人でなんとか押し返そうとするものの中々攻勢に移ることが出来ない。
しかし、再発生したSEEDはお構いなしに坑道の奥から次々と湧き出てくる。
このままでは、調査に入れないどころか退路すらも絶たれてしまう可能性すら出てきてしまった。
「ヤ、ヤックル、このままじゃあ……!」
ラ・フォイエによって近づきつつあったSEEDの一群を吹き飛ばすと、アタナシアはヤックルに対してそう伝えた。
歴戦のガーディアンズであるアタナシアですらテクニックを乱発していたためにひどく消耗し、肩で息をしている状態となっていた。
一方のヤックルも、間近まで迫っていた敵の一群を素早く始末すると後方からテクニックによっての援護をしていたアタナシアの近くまで後退する。
彼女もまた肩で息をしている状態であり、傷こそ負ってはいないが徐々に体力をすり減らしていた。
このままでは、2人とも包囲されて嬲り殺されるのは時間の問題である。
そんな2人を、少し離れた場所から見ている影が一つあることに彼女たちは気付いてはいなかった。

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コメント

しまった!!9話見逃した・・・。

二人を見ていたのダレダ!

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