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2011年9月19日 (月)

PSPo2小説11

[注意書き]
この小説は株式会社SEGAから発売されているPSPo2の二次創作小説です。
原作をプレイしただけではわからない部分には作者独自の解釈などが含まれますので、苦手な方はご注意下さい。

第11話「凄腕メイドキャスト」

 窮地に陥り、敵に徐々に包囲される形でヤックルとアタナシアは後退を強いられていた。
「またこんな展開……3年で腕がこうも錆付くなんて!」
前回の亜空間発生装置防衛の際の事を思い出し、自らの腕が落ちたことを痛感すると共に苦渋の表情を浮かばせていた。
一方のヤックルは、前線で直接SEEDと切り結んでいたためにもはや声を出す余裕すらなくなっていた。
こうして、2人は確実に追い詰められつつあった。
「あー、あー、テステス。そこのお2人様聞こえておりますか~?」
その時、通信用端末から何者かの声が聞こえてきた。
「な、何?」
「敵と距離を置いてください」
アタナシアが返答とも取れぬ言葉を発した直後の相手の言葉に、不安を覚えたヤックルは瞬時にアタナシアの側まで後退した。
それとほぼ同時に先程までいた場所に次々と榴弾が着弾し、追撃する形で前進していたSEED郡が吹き飛ばされた。
「ご協力に感謝します」
榴弾による爆撃を終え、坑道から出てきていたSEEDを全滅させると、声の主はヤックルとアタナシアの背後にある崖の上にその姿を現し、その場から華麗に飛び降りて地面へと着地した。
2人が振り返ると、そこにはメイドのような格好をした女性キャストが佇んでいた。
「こちらこそ、援護感謝します。ところであなたは………」
「申し遅れました。私はスペクトラと申します。フリーの傭兵をやっておりまして、今回は依頼でこちらまで参りましたところ、あなた方の窮地に遭遇したため助力させていただきました」
アタナシアの問いに対して、スペクトラは丁寧に自己紹介をしていった。
その姿と言葉遣いもあり、スペクトラはまるで本物のメイドのような印象を目の前の2人に与えていた。
「ご丁寧にどうも。私はアタナシア」
「ヤックルです。先程は助けていただいて、ありがとうございます」
アタナシアが丁寧な自己紹介でスペクトラに返すと、続いてヤックルも自己紹介と先程の礼をした。
「いえ、困ったときはお互い様ですから……。ところで、お2人はどうしてこちらまで?」
「私たちは、行方不明の友人を探しに来たのですよ」
ヤックルはスペクトラの問いにそう答えた。
「そうなのですか……」
それを聞いたスペクトラはしばらく考え込むように顎に手をやると、2人に対して突如として手を差し伸べた。
そして、突然のことに困惑する2人に対して、
「では、私も依頼遂行の一環としてではありますが協力させていただきましょう」
と申し出てきた。
「あ、ありがとうございます!」
ヤックルはスペクトラの手を取ると、固く握手をした。
「いいのですか?」
「フリーの傭兵は個人的な繋がりというのも重要ですからね。まぁ、この恩はいずれ返していただきますよ」
「なるほどね。そのときは倍にして返させてもらうわ」
スペクトラの答えに満足した様子のアタナシアは、彼女の手を握り返して握手をした。
こうしてスペクトラの協力を得た一行は、SEEDの殲滅を終えた坑道へと足を踏み入れていった。
 3人が踏み入った坑道はかつての500年戦争時代のものであり、その内部は当時の古い様式を残しつつも年戦争以降に開拓された部分には割りと近代的な技術などが導入されていた跡があった。
「此処は比較的最近に人が入ってきたようですね」
 スペクトラは床や壁などを調べながらそう断定したようであった。
「どういうことなのですか?」
「私は人探しなどを専門として請け負うことも多いために、指紋や足跡などを分析できる機能を搭載しているのです。それによれば、つい最近に集団でこの坑道内に侵入した形跡があるのですよ」
ヤックルに対して詳しく答えたスペクトラは、その形跡を追う形で奥へと進んでいく。
その後を2人は付近からの襲撃に対応できるように警戒しながら追従する。
途中で幾つかの原生生物やSEEDなどの襲撃を退けながらも、3人は坑道の奥の行き詰まりへと到達した。
「あれ?行き詰まり?」
アタナシアは周囲を見回しながらそう呟いた。
彼女が見回す限り、先は行き止まりであるし通路といえばもと来たものくらいしかなかったのである。
これにはヤックルも同意見のようで、困ったような表情を浮かべていた。
しかし、スペクトラだけは行き止まりの壁を凝視していた。
「いえ、行き止まりではありませんよ。よくできてはいますが、これはホログラフィックを投影しただけのもののようです」
そう説明すると、壁の中へと入っていった。
2人も急いでその後へとついていく。
「精密なホログラフィック。でも、なんでこうまでして通路を………」
アタナシアはここまでして何を隠したかったのかを疑問に思っていた。
失踪者の捜索を拒む目的があったのか、はたまた別の目的のためか………
「そこまでは私にも解りかねます。しかし、失踪者と何らかの関係があるのでしょう」
アタナシアの疑問にスペクトラはそう答えまがら、さらに足跡を追跡していく。
「随分と足跡が乱れていますね……何かに襲撃されたか、あるいは別の問題か………」
スペクトラは他の2人には見えていない足跡などの状況から、失踪者たちがどのような状態にあったかの仮説を説明する。
その説明を受けた2人は、その原因が多分先程坑道内外で襲撃してきたSEEDのためであろうという事を確信していた。
こうして、スペクトラのキャスト特有の能力に頼りながら、3人は身長に坑道の奥へと徐々に歩を進めていくのであった。

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コメント

メイドロボだったとは…
雇い主が少し気になるのは私だけ?

文字の形態変えたんだ・・・。雰囲気いいな・・・。
わたしも変えてみようかな・・・。

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